2023.04.07
服を着る時に肩が痛む 40代 男性
江東区に住む40代男性が左肩の痛みを訴えて来院しました。 2カ月前に左肩の違和感を... 続きを読む
肩の動きは、肩甲上腕関節、肩鎖関節、胸鎖節肩、肩甲胸郭関節の4つの関節で作られており、これらの関節をひとまとめにして肩関節と呼んでいます。肩関節は様々な方向に複雑に動かすことができる、体の中で可動範囲が一番大きい関節です。その分、関節に対して靭帯などの結合組織の割合が少なく細かな筋肉の働きによって安定性が保たれています。 その為、一部の筋肉が損傷を受けたり、うまく働かなくなると正しい肩の動きを保てなくなってしまいます。そのような状態を放置していると四十肩やインピンジメント症候群などの障害に発展していきます。症状を改善していくためには細かな評価が必要となります。 まれに、内臓疾患の関連痛として肩に痛みを生じることがあります。外傷など思い当たるきっかけがない場合は注意が必要です。 ・日常生活からくる肩の痛み 背中が丸まった状態で肩を様々な方向に動かすと、前側以外の方向は可動範囲が狭くなります。この状態で日常生活を送っていると、肩への負担が蓄積して痛みを引き起こすことがあります。体は固くなっていても、頭では動くと勘違いしているので無理な方向に動かしてしまい、痛めることが多いようです。肩関節の施術はもちろんですが、首や背中も同時に整えていくことで早期改善が見込まれます。 ・スポーツからくる肩の痛み 野球やテニス、水泳など肩を大きく動かしたり複雑に動かすスポーツでは、筋・腱・滑液包などにかかる負担が大きくなります。バランスを崩したまま同じ動きを繰り返すと、肩の筋や腱の損傷を引き起こしてしまいます。このような障害では、肩だけではなく身体全体の動かし方が崩れているケースがよくみられます。再発防止のためには局所的な施術にとどまらず、体全体のバランスをしっかり整えることが必要になります。